2011年5月21日土曜日

<オーガニック>化粧?/em>、コットン製品 業界が品質保証の動き

 「オーガニック」をうたった化粧品やコットン製品が人気を呼んでいる。だが、野菜や豆腐など有機農産物?加工品と異なり、化粧品などの「有機」は、統一基準や表示の法規制がないのが現状だ。消費者に誤解を与えず品質を保証しようと、業界を中心に模索が続いている。【下桐実雅子、田村佳子】

 東京都江東区で今月21?23日、日本最大のオーガニック専門展示会「オーガニックEXPO」が開かれた。化粧品コーナーにはクリームや美容液などが並び、各社は競い合うように「自然由来の成分」「オーガニック成分100%」「全商品無添加」などとアピール。オーガニックコットンの展示にも、多くの来場者が集まった。

 化粧品市場が横ばいの中、オーガニック?自然化粧品は好調だ。西武池袋本店は今春、世界のオーガニック化粧品20ブランドを集めた売り場を設け、「売り上げは毎月約5%ずつ伸びている」(広報担当者)という。

 だが、化粧品自体に薬事法の規制はあるものの、オーガニック?自然化粧品に明確な規定はなく、メーカーや販売元の判断で表示している。一部に紛らわしい表示の商品もあり、国民生活センターには「無添加?自然派化粧品と表示されていたので購入したが、使用直後から吹き出物ができた」「どの成分がオーガニックなのか通販会社に問い合わせたら、対応があいまいだった」などの相談が寄せられているという。

 欧米では、成分や原料、製造工程などをチェックする認証機関がある。「ドイツ化粧品医薬品商工業企業連盟」(BDIH)、仏の「エコサート」、「英国土壌協会」などが代表的だ。BDIHの基準では、自然化粧品の原料は植物からの成分で、鉱物やハチミツなどの補足的使用は可能。シリコンや合成香料の使用は禁止だが、一部の保存料は明記を条件に使用を認めている。さらに「オーガニック」をうたえるのは、水と鉱物を除いた成分の95%以上が有機栽培によるものに限られる。

 認証を取得する国内のメーカーも増えており、エコサートやBDIHは日本に事務所を置くほど。経営コンサルタントの手島大輔さんは「認証制度はもともと、ブランド力が弱い小規模事業者向けだったが、最近は大手でも客観的な認証を求めるケースが増えた」と話す。海外の四つのマークを掲げる販売会社は「認証があると消費者に信頼してもらえ、強みになる」という。

 一方、BDIHのローランド?グランデル技術顧問は「日本企業は認証に関心を持っているが、基準を満たしていないこともある。基準や認証の仕組みを知ってもらいたい」と語る。消費者に分かりやすいように、認証機関の5団体で統一基準を作る動きもあるという。

 日本オーガニックコスメ協会(東京都八王子市)の水上洋子代表は「認証制度はメーカー側が対応できる限界が基準になっている。基準ありきでなく、より良い製品をつくる努力を続けてほしい」と指摘。消費者に対しても「化粧品は全成分が表示されているので、読み取る力を養うことが大切」と訴えた。

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 オーガニックコットンも肌着や赤ちゃん用品、タオルなど多くの商品があるが、有機綿を5%しか使っていない製品も100%の製品も、同じ「オーガニックコットン」として売られている。綿、麻など繊維の構成比は家庭用品品質表示法で表示が義務付けられているが、有機綿の規定はないためだ。

 経済産業省所管の独立行政法人「中小企業基盤整備機構」は今年3月、表示ガイドラインをまとめ、有機綿100%でない場合は製品全体の何%かを明示することを盛り込んだ。同機構ものづくり?サービス産業支援課の相地沢春課長代理は「有機綿の含有率が10%以下でオーガニックコットンを名乗る商品が市場の8?9割を占めるといわれている」と話す。

 日本タオル工業組合連合会(加盟228社)は5月の理事会で、ガイドラインを加盟社に通知することを決めた。重里(じゅうり)豊彦理事長は「相当緩やかなルールではあるが、ガイドラインができたのは前進。ただし拘束力がないため、浸透させるには行政の強いバックアップが必要だ」と語る。

 ガイドラインはまた、有機綿の使用を裏付ける生産?加工工程の情報(トレーサビリティー)の確保を求めた。有機綿は3年以上化学肥料や農薬を使っていない畑で栽培されたものを指すが、通常の綿花も加工後の製品は残留農薬がほとんどないため、有機綿と区別がつきにくい。環境にやさしい有機綿であることを確認するためにも、トレーサビリティーが重要になる。

 NPO法人の日本オーガニックコットン協会(JOCA)、日本オーガニックコットン流通機構(NOC)はそれぞれ有機綿70%、50%以上の商品を認証しており、書類審査で生産工程のトレーサビリティーを確認している。海外でも「GOTS」(有機繊維品世界基準)などがあり、消費者には認証タグが参考になるが、認証品の流通はまだまだ少ない。

 JOCAの日比暉?理事長は「有機綿の割合が低い商品が増えているので、優良な中小メーカーが低コストで認証を取れるような仕組みを考え、消費者の信頼を維持していきたい」と語った。

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引用元:arad rmt

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